
自動車会社ルノーから経営の傾いていた日産自動車の立て直しに来日し、あっという間に復活させた凄腕経営者のカルロス・ゴーン氏。
当初の激しいリストラや逮捕・国外脱走などに目が向きがちな人ですが、私はやるべきことをしっかりやった人だと思っています。
やり方が日本流ではなく欧米流だったということだけです。
そんなゴーン氏の言葉は、会議を繰り返して物事を決めていく(もしくは何も決まらない)日本人の仕事の進め方をある意味皮肉ったものと捉えてもいいかもしれません。
- 計画時に成功する可能性を高めておいてから実行する
- 計画はそこそこに素早く実行を繰り返す
伝統的な日本企業は前者の仕事の進め方をすることが多いです。慎重で失敗の少ない方法です。
サラリーマン社長が多い日本では、責任を取ることを嫌ってこうなることはある意味仕方がない側面もあります。
スピード感のある企業、特に創業社長が事業をどんどん広げているようなIT系企業などは、スピードを重視して、後者の仕事の進め方をすることが多いです。
多少の失敗は織り込んでおいて、トライアンドエラーを回転させた方が、最終的に良い結果をもたらすという考え方です。
一長一短あるわけですが、実際に後者、つまり「計画より実行」という会社の方が世界的に業績を伸ばしているわけですから、より優れた方法ということでしょう。
「計画」よりも「実行」に重きを置く。
言いかえれば、
グダグダ考えているよりもさっさと動こう!
ということです。