
「逆境が人を強くする」
この言葉に異論のある方はいないでしょう。
主人公が困難な状況や強敵という壁にぶつかって、苦悩しながら打開する
たいていのドラマにはこのようなシナリオが含まれているものです。
そう意味では、
「人生で経験したすべての逆境、トラブル、障害が私を強くしてくれた。」
という言葉は当たり前すぎると感じてしまうのですが、もう一歩踏み込みます。
「逆境」「トラブル」「障害」を一括りに「逆境」とすると、
どのように逆境を受け入れたか
というのが重要だということです。
逆境、つまりネガティブな事柄ですから、当然自分にとって嫌なことです。
それを、嫌だなー、逃げたいなー、と思って避けてはダメです。
この逆境を乗り越えることで、一段レベルアップできる、成功に近づくと考えるべきなんです。
戦国時代に山中鹿之介という優秀な武将がいました。
没落した主家(尼子氏)復興を願っていた彼は、
願わくば、我に七難八苦を与えたまえ
と願ったといいます。。
七難八苦、つまり逆境をあえて受け入れて消化することで、自分の力にしたい。
そういう強い心の持ち主だったんですね。
鹿之助の願いは残念ながら叶いませんでしたが、主人の尼子氏よりも有名になって名を残しています。
どんな成功者も、それまでの道のりにいろいろな逆境に打ち勝ってきたということはだれしも認識しているものでしょう。
あとは自分の身に降りかかる様々な逆境を「どのように」受け止めるか、そのやり方で成功者になれるかそうでないかの差が出てくるのでしょう。